となりの俳句教室（講師：西村麒麟）

西村麒麟

1983年大阪生まれ、尾道市育ち。
現在、東京都江東区在住。

俳句結社「古志」同人。俳句結社「麒麟」主宰。

【書籍】
句集に『鶉　新装版』（港の人）、『鴨』（文學の森）、『鷗（かもめ）』（港の人）。
入集『天の川銀河発電所』『百代の俳句』
共著『新興俳句アンソロジー』

【受賞歴】

2009年 第1回石田波郷新人賞 受賞 「静かな朝」
2014年 第4回芝不器男俳句新人賞 大石悦子奨励賞 受賞
2014年 句集『鶉』にて第5回田中裕明賞 受賞
2016年 第7回北斗賞 受賞 「思ひ出帳」
2019年 第65回角川俳句賞 受賞 「玉虫」

2025年 第75回芸術選奨文部科学大臣新人賞 受賞

【審査員】

石田波郷新人賞 選考委員（2021年〜2023年）
俳句甲子園審査員長（2022年～2025年、第25回〜28回）

麒麟俳句会
公式ホームページ「きりんの家」

『鶉』（2013年）、新装版（2023年）

へうたんの中に見事な山河あり

絵が好きで一人も好きや鳳仙花

いきいきと秋の燕や伊勢うどん

ばつたんこ手紙出さぬしちつとも来ぬ

とびつきり静かな朝や小鳥来る

冬ごもり鶉に心許しつつ

お雑煮のお餅ぬーんと伸ばし食ふ

鰆食ふ五つの寺をはしごして

『鴨』（2017年）

ささやかな雪合戦がすぐ後ろ

栃木かな春の焚火を七つ見て

ヨット部のヨット何度も倒れをり

朝食の西瓜が甘し思ひ出帳

柄の長き奈良の団扇を秋にまた

冬の鳥一生降りて来ぬ如く

金沢の見るべきは見て燗熱し

『鷗』（2024年）

春の蟻お尻がふつと浮き上がり

タクシーが盆地を跳ぶや桃の花

味噌醤油海女の営む何でも屋

白薔薇を見て思ひ出す男あり

滝桜いつもどこかに風を受け

遊船のまづはひたすら食ふ時間

洋梨や夜がどんどんこの部屋に

2025年6月5日(木)19:00-20:30

　古い俳句から現代の俳句まで、様々な俳句を広く紹介させていただきます。それぞれの句のここが面白い、素敵だ、というポイントを説明していきます。今回は「俳句って色々あるんだな、なんか面白そう！」と俳句にちょっと親しんでいただければ十分ですから、気楽に聴いていただくだけで大丈夫です。

2025年7月10日(木)19:00-20:30

　僕は今までに三冊の句集を出しました。その中から自作をこんな風に作りました、とお伝えすることにより、俳句の作られ方、作り方を学んでいただきます。惜しまず秘伝を公開します。

　今回は「へー、そんな風に作るんだな、自分にも出来そうだな」と思っていただけたら大成功。ここが季語で、こんな風なことが書いてます、と基本的なところからお話しますから、ぜひ気楽に聴いて下さい。第3回用の「句会」のための準備もお伝えします。

2025年8月7日(木)19:00-20:30

　いよいよ句会デビューです。皆さんととにかく十七文字と季語を使って俳句を作り、一緒に句会をやってみましょう。怖いことも、恥ずかしいことも全くありません。とにかくやってみることで掴めることがあるはずです。

　皆さんの句会デビューを楽しいものにするために、丁寧に句を読み、アドバイスしますから安心して下さい。　

宿題：句会用の俳句を作り、提出。送られて来た清記（みんなの俳句が無記名で載っている一覧）から好きな句を選んでくる。

2025年9月11日(木)19:00-20:30

　さて2回目の句会です。少し俳句に慣れた状態で前回のアドバイスを活かして句会を楽しみましょう。少しずつ作りたいように俳句が作れるように、さらに以前より他の人の俳句を見て楽しめるようになっているはずです。

　俳句が、句会が好きになってくれるように頑張ります。

宿題：句会用の俳句を作り、提出。送られて来た清記（みんなの俳句が無記名で載っている一覧）から好きな句を選んでくる。

講師：西村麒麟

参加費：講義¥3000／回
回数：全４回
授業方法：zoomによるオンライン授業

日時：2025年6月5日(木)、7月10日(木)、8月7日(木)、9月11日(木)

時間：19:00-
部分受講：可

・全て1ヶ月間視聴可能アーカイブ配信あり
・当日参加できなくてもOK

・アーカイブのご案内はお申し込みより2営業日以内にお送りいたします