【オンライン】「も~っと! 推しと短歌」講師:榊原紘

●あの人気講座が、帰ってきた〜!

〈「推し」を短歌で表現する〉をテーマに行われた連続講義「推しと短歌」続編の開催が決定いたしました!

その名も「も〜っと! 推しと短歌」です。

「推し」に日々心を奪われている皆さん、こんな経験はありませんか?
・「推し」の素晴らしさを表現したいのに、言葉が出てこない!
・素敵な作品を生み出す人に感想を言いたいけれど、うまく伝えられない!
・感動したこと、つらかったことを、全て「ヤバい」と言ってしまう!

そのお悩み、「短歌」を通して改善できるかもしれません。

5・7・5・7・7を基本とした詩歌の形式である「短歌」で「推し」を捉え直し、他の方の短歌を言葉を尽くして味わう「評」の技術を磨くことで、あなたの感動をより美しく・立体的に言語化できるようになります!

●一期と何が違うの?

第二期となる本講座では、一首ずつの完成度を上げる訓練や、他の方の作品に向き合う時間に重点を置いた内容になっています。特に作品の鑑賞については、評の練習を通じて「読み」の力を養います。短歌の基本を押さえながら講義を進めていきますので、初心者の方、一期を受講していない方でも大丈夫です。

●講師紹介・作例

講師:榊原紘

第二回笹井宏之賞大賞を受賞。歌集に『悪友』(書肆侃侃房)、『セーブデータ』(私家版)がある。第一歌集である『悪友』は重版が行われた。

作例1(推しキャラ): 『ブルーピリオド』高橋世田介
絶望をあなたがくれたあかるさに雪降る中央線のホームよ
作例2(推し文学作品):ゲーテ『ファウスト』
詞書:ゲーテ『ファウスト』第一部 〈曇れる日〉
白濁のゼリーの中に桃遠く Willst fliegen und bist vorm Schwindel nicht sicher? (飛んでみたいが眩暈は怖い?)
作例3(推しゲーム):大逆転裁判
始まるよ 君が私の脚絆(ゲートル)を外せばお呼びじゃない祝祭が

●講義概要

第1回 11月20日(土) 15:00~16:30

「いい歌を作りたいじゃねーよ。作るぞ!」

藤巻忠俊『黒子のバスケ』において、火神くんは青峰くんから「オマエの光は淡すぎる」と言われてしまいますが、そこから著しく成長します。つまり火神くんのように、誰しも鍛錬を通じてよくなっていけるはずなのです。「そもそも短歌って、いったいなんなんスか~!?」という黄瀬くんのような疑問を持つ人も大丈夫! 基本をおさえながら、いろんな歌を見ていきます。

「推し」を表すためにどんな言葉を選んだらいいのか? 語彙を増やすにはどうしたらいいのか? 実際に榊原が短歌の練習のために行った遊び「いちごつみ」を通して、楽しく短歌を学んでいきましょう。また、様々な「折句」を読み、そこに込められた思いや技巧を紐解いていきましょう。

評練習① 「神」に感想を伝えたいのだが。
短歌を何首かお見せし、受講生の方々と一緒に評を考えていきます(発言はしなくても大丈夫です!)。
人を推すこと・「神○○」と名指すことが抱える危険性についても、第一期に引き続き考えていきましょう。

第2回 12月4日(土) 15:00~16:30

「2万で足りるのか?」 ~多作多捨をしよう~

1週間で2万本のシュート練習を課せられた際に「2万で足りるのか?」と返したのは桜木花道(井上和彦『スラムダンク』)ですが、短歌でも数をこなすことで身に着くことが必ずあります。

音楽、絵画、漫画、俳句、詩、映画、アニメ……様々なものに触れ、感覚の可動域を広げていきましょう。練習を重ねるごとに、創作の際の自分の癖も分かってきます。

榊原が音楽を聴いて作った歌や芥見下々『呪術廻戦』を読んで作った歌 も、メイキングを含めて紹介します。

評練習②「分からなさ」と向き合おう
作品を見ても、どのように表現したらいいのか分からない。その「分からなさ」の精度を上げてみましょう。短歌を幾つか見ていただき、その場で一緒に評を考えます。

第3回 12月19日(日) 15:00~16:30

常に言葉を準備しよう ~評は準備された心に降り立つ~

今石洋之監督『プロメア』において、攻撃を受けている最中、「どうするつもりだ!?」とリオに問われガロは、「やせ我慢、やせ我慢作戦だ!」と叫びますが、何事も策があるに越したことはありません。フランスの生科学者・細菌学者であるルイ・パスツールは、「チャンスは準備された心に降り立つ」と言っています(このセリフは古舘春一『ハイキュー‼』の田代先輩の言葉として記憶されている方も多いことでしょう)。

ただ、いきなり即詠(その場で短歌を作ること)したり、感想や評を言ったりするのは難しいですよね。じっくり考えて言葉を選ぶことは大切ですが、そもそもどうやって言葉を選んだらよいのでしょう? そんな初心者の方でも安心! 評のポイントを押さえて短歌を立体的に捉える方法をお伝えします。

また、自分が意図した方向とは違う読みをされることもあるでしょう。嬉しいこともあれば、落ち込むこともありますよね。そんなとき、どう考えたらいいのか。感想や評をもらったときの受け身も取れるようにしておきましょう。

第4回 1月8日(土) 15:00~17:00

「ね、今日歌会しない?」

ケンタッキーくらい気軽に歌会に赴きましょう。

自由詠(テーマなしの短歌)と題詠(決められた語が含まれた短歌)を作っていただきます。時間によっては自由詠のみの講評になるかもしれませんが、皆さんに評を書いてお送りします。また、ディスコ―ドで受講者の方同士で評を交わし合うこともできます。ぜひ利用してみてください。

オフラインの歌会はまだハードルが高いと感じている方、「なんとなく短歌を作ってみたけれど、これってどう読まれるのだろう?」と興味がある方、どなたでもどうぞ! 一緒に歌会始、しませんか?

●教室詳細

・講師:榊原紘
・参加費:3000円/回
・回数:全4回
・ 授業方法:zoomによるオンラインワークショップ
 ※全てアーカイブ配信あり
・部分受講:可

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