はじめましての古代ローマ史 宗教、ジェンダー、イメージ(講師:中西恭子)

ひとはだれもが時間の流れのなかを生きている。記録されたものは「勝者」のものなのか。声を残さなかった者、記録されなかったものの実像に迫り、あまりにも遠い他者のなかにも隣人の姿を見出すすべはどこにあるのか。また、大きな声をもつものらによって歴史上のできごとが濫用されて、私たちを沈黙させようとするとき、どのように抗ってゆけば良いのか。歴史研究のさまざまな方法が示唆することは多い。古代ローマ史を手がかりに、歴史を学ぶ意義に迫ります。「古代ローマ史について何も知らない……」という初学者の方にもおすすめの連続講義です。

講師:中西恭子

東京大学大学院人文社会系研究科研究員。津田塾大学・白百合女子大学ほか非常勤講師。

帝政後期を中心とする古代ローマ宗教文化史・西洋古典受容史研究。詩と文芸評論。著書に『ユリアヌスの信仰世界 万華鏡のなかの哲人皇帝』(慶應義塾大学出版会、2016年)、『The Illuminated Park 閃光の庭』(なかにしけふこ名義、書肆山田、2009年)、翻訳書にエドワード・J・ワッツ『ヒュパティア 後期ローマ帝国の女性知識人』(白水社、2021年)ほか。

講座概要

第1回 『歴史を学ぶことについて、そしてローマ史』
2022年4月30日(土)19:30-21:00

遠い他者にみえる古代ローマ人の生活と意見に、歴史学と関連領域はどのように迫ってきたのでしょうか。そして講師はなぜ「宗教文化史」のアプローチを選んだのか。初回となる本講義では、「歴史を学ぶ」ことについてお話しします。また、2022年1月から12月まで東京・京都・仙台・福岡を巡回する特別展「ポンペイ」の見所もお話しします。

第2回 『ジェンダーと古代ローマ人の生活と意見』
2022年5月21日(土)19:30-21:00

古代ローマ関連の史料のほとんどは男性によって書かれたものです。女性とマイノリティの生の実相はどこにどのようにして見出されるのでしょうか。ジェンダー・スタディーズの視点から古代ローマ人の生活と意見について考えます。

第3回 『宗教と古代ローマ人の生活と意見』
2022年6月18日(土)19:30-21:00

古代ローマの宗教は多神教で、神道と似ているという説があります。似ているってほんとうかなあ、と宗教研究者としては考えることも多いです。キリスト教の出現と多神教の関わりが古代ローマの宗教の世界をゆさぶり、現在に与えた影響をお話しします。

第4回 『ローマのイメージ』
2022年7月23日(土)19:30-21:00

「永遠の都」ローマと、その壮大なイメージはどのように形成されてきたのでしょうか。実際の人々の生活と意見を離れて、壮麗な過去はしばしば権力によって濫用されることもありました。いままさに現在進行中の事例についても解説します。

授業詳細

開講日:4月30日(土),5月21日(土),6月18日(土),7月23日(土)
開講時間:19:30-21:00
受講料:¥3000/回
授業方法:zoomによるオンラインワークショップ
部分受講:可
・全て1ヶ月のアーカイブがつきます
・当日参加不可でも参加ができます

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