短歌はひとりでつくれますが、歌会はひとりではできません。
短歌をやっていくうえで歌会を経験することは必須ではありませんが、(短詩型を除く)他のジャンルではこの楽しみをなかなか味わうことはできません。
短歌は自分の歌をつくることと同じくらい人の歌を読み、鑑賞し、評することが重要です。人の歌を読み、鑑賞し、評することが自分の作歌に大きな影響をもたらし、しぜんと歌をつくる姿勢が問われていくからです。
人から評を受けるという経験も大切です。すべてを真に受ける必要はありませんし、正直的外れな評に会うこともあるでしょうが、それすらも自分の歌が他者に出会うという意味合いにおいては悪い経験ではありません。
けれど、いい評をできるに越したことはありません。いい評とは、読みの対象である歌のポテンシャルと向き合い、かつ、自身の短歌観をもって歌と対峙することで、最善のかたちで歌の詠み手に自分の意見を届けることです。
この講座では毎回、歌を一首、評をふたつ提出してもらいます。歌をつくり、評をする、双方が絡むダイナミズムを体験していただけたらと思います。
瀬戸夏子
『現実のクリストファー・ロビン』(書肆子午線)、『白手紙紀行』(現代短歌社)、『はつなつみずうみ分光器』(左右社)など。
・歌会を体験してみたい
・評の練習をしたい
・オンラインで参加できる歌会を探してる
・初めての方も経験者の方も歓迎
第1回
7月13日(木)20:00-22:00
※授業前に短歌をお預かりするため受付締め切りは6月29日(木)23:59まで
題詠「花」
第1回目は「花」を題にした歌をつくってもらいます。評をするのが難しいと感じる方は歌と題の関連から何が言えるのかを考えてみてください。
歌の提出:6月29日(木)23:59まで
評の提出:7月6日(木)23:59まで
第2回
7月27日(木)20:00-22:00
自由詠/題詠「雨」
第2回目の題は「雨」です。つくってみると第1回目の「花」以上にオリジナリティを出すのが難しいと感じると思いますが、自分なりのかたちで挑んでみてください。また、この回は自由詠の提出もOKとしますので、どちらか一首を提出してください。
歌の提出:7月20日(木)23:59まで
評の提出:7月24日(月)23:59まで
第3回
8月10日(木)20:00-22:00
自由詠
最終回は自由詠での歌会です。渾身の一首をお待ちしています。
歌の提出:8月3日(木)23:59まで
評の提出:8月7日(月)23:59まで
・講師:瀬戸夏子
・参加費:講義¥3800
・回数:全3回
・ 授業方法:zoomによるオンラインワークショップ
※全て1ヶ月間視聴可能アーカイブ配信あり
事前に歌や評をお預かりするのでリアルタイム受講でなくても参加できます
・部分受講:可