あの講座がさらにパワーアップして参★上!
〈「推し」を短歌で表現する〉をテーマに行われた連続講義「推しと短歌」の特別版の開催が決定いたしました!
その名も「ぎゅぎゅっと! 推しと短歌」です。
今回のテーマは「連作」。第一期・第二期を受講した方も、第三期から受講する方も楽しめる新しい内容になっています!
・推しの素晴らしさを色々な角度から検討したいと思っていた!
・推しへの思いが溢れて一首では収まらない!
・作った推し短歌をまとめてみたい!
こんな思いを抱えているそこのアナタ! 「連作」を作ってみませんか? 5・7・5・7・7を基本とした詩歌の形式である「短歌」を「連作」にすることで、新たに可能になる表現や世界観があります。講師は50首連作「悪友」で笹井宏之賞を受賞し、推しを基盤に10以上の連作を作ってきた榊原紘。あなたの「推し」へのパッションを、一緒に書き起こしてみませんか?
今までと何が違うの?
第三期となる本講座では、「連作」を中心に取り組んでいきます。連作とは、簡単に言うと歌のまとまりのこと。「連作にすると何がいいの?」という基本的な疑問にもお答えします。「一首ずつ短歌を作ってきたけれど、まとめて発表してみたい!」という方、推しへの思いが溢れている方、いつかは短歌の賞に応募したいと思っている方、ぜひご参加ください! 今回は初心者の方でも取り組めるよう、5~10首の連作を仕上げることを目標にしています。
講師紹介・作例
講師:榊原紘
50首連作「悪友」で第二回笹井宏之賞大賞を受賞、30首連作「生前」で第三十一回歌壇賞次席。歌集に『悪友』(書肆侃侃房)、『セーブデータ』(私家版)がある。第一歌集である『悪友』は重版が行われた。1月16日の京都文学フリマでは個人誌を発行予定。
すこしだけ開いた胸の白だった いつになったら帰港しますか
薄氷を避けて歩いて会いにくるあなたと悪さをしたことがない
あずさゆみ春の初陣果てたのち紋章官のさびしい背中
いつか翡翠のような月下に言うだろう何度も跪きたかったと
講義概要
第1回:1月23日(日) 15:00~16:30
・「連作開始! デュエルスタンバイ!」
「連作って何? 短歌を並べると何がいいの?」という基本的な疑問からスタート! 歌がカードだとすれば、連作はデッキです。連作なら推しを見たときに抱いた感動・羨望・苦しみを、一首単位よりもより重厚に、より鮮やかに表現できます。また、同じカードで構成されていても、並べ方によってデッキの効果が変わります。自分だけの組み合わせを発見し、様々な特殊効果の発動を目の当たりにしましょう!
また、連作に欠かせないのがタイトルですが、ステキなタイトルの付け方も、事例を交えてご紹介します。
短歌・連作にどんどん興味が湧くこと間違いなしの回です!
【宿題】5~10首の連作を作り、第4回までに提出
※第一回講義後から提出可能。一度提出して終わりではなく、推敲し(全く作り変えていただいても構いません)、ブラッシュアップしていきます。第4回に講師が講評します。その際、過程を含めて確認させていただきます。
第2回:2月6日(日) 15:00~16:30
・「連作……おもしれーヤツ」
前半は鑑賞です。受賞作や総合誌に寄稿された連作を紹介します。どのようなテーマが全体で表現され、一首ずつではどのような技法が使われているのでしょう? 自分の作品に取り入れられるものを見つけてください!
後半は推敲です。連作は歌を増やし、削り、差し替えながら作っていくもの。そのとき、どんなことに注意すればもっとよい歌に、もっとよい連作になるのでしょうか? 「同じような構図の歌ばかりになってしまう」、「歌を並べてみたけれど、連作としての関連性が弱いのでは?」などのお悩みも解決していきます。
連作を研ぎ澄ますための回です!
【宿題】連作の推敲
第3回:2月27日(日) 15:00~16:30
・「連作のこと、もっと知りたくなっちまったな」
今回の講座では5~10首の連作を作り、完成度を高めることを目的としています。第3回ではプラスアルファとして、もっと長い連作を作りたい・賞に応募してみたいという方に向けて、前半は短歌の主な賞を紹介し、30・50首連作の作り方を見ていきます。
また、自分で短歌の本(個人誌)を作ってみたい方のため、個人誌の作り方・複数の連作をどのように並べるのかについてもお話します。
それに関連して、(鑑賞の仕方は自由ですが)連作や歌集をこのように読むとさらに面白い! というポイントもお伝えします。既にお持ちの歌集や、インターネットで読んできた連作を読み返したくなる回です! 「読み」の視点を磨いて、更なるステップアップを目指しましょう!
【宿題】連作の推敲②
第4回:3月13日(日) 15:00~17:00
・「最強のデッキを見せてくれ!」
今までの講義をふまえて推敲した連作の講評回です。
一首ずつの鑑賞と連作全体の鑑賞を行い、経過も含めて確認します。他の参加者の方の連作を読むことも勉強になります。また、通常の歌会ではなく連作歌会の流れやポイントも紹介し、第二期と同様に〈付録〉として参加者の方々に配布します。これで明日からいつでも連作歌会ができるようになる! 短歌への自信をつけられる回です!
教室詳細
・講師:榊原紘
・参加費:講義¥3000/講評¥5000
・回数:全4回
・ 授業方法:zoomによるオンラインワークショップ
※全て1ヶ月間視聴可能アーカイブ配信あり
・部分受講:可