「(女性)歌人を知ることをはじめる講座」(講師:瀬戸夏子)

講師紹介

瀬戸夏子

『現実のクリストファー・ロビン』(書肆子午線)、『白手紙紀行』(現代短歌社)、『はつなつみずうみ分光器』(左右社)など。

「心を殺さないための批評教室」で大人気を博した歌人・批評家の瀬戸夏子さんが、ゆにここで新しい授業を始めます。タイトルは「(女性)歌人を知ることをはじめる教室」。「女性」の歌人が「女性」歌人と呼ばれ、「男性」の歌人が歌人と呼ばれるこの社会には、より開かれた語りを必要としている領域が存在していると言います。全4回の講義の中で4人の歌人に焦点を当て、その足跡を深く追いかけていく講座です。

講座概要

女性を()で括らねばならないのは苦しいことです。男性歌人ならわざわざ「男性」歌人と称されることはほとんどありません。歌人でいい。けれど女性なら「女性」歌人と呼ばれます。そのことに苦しんだ女性歌人は多い、多いというよりもほとんどの女性歌人がそうだったといっていいかもしれません。

いまふたたび、彼女たちについて語ろうとするとき、それでもいまだ彼女たちが女性であったことを無視して語ることはできないと思います。彼女たちがそうは望んでいなくとも。そこで、「女性」を()で括りながら、彼女たちについて語ることを、いや知ることをはじめようと思います。

長い間彼女たちがやったことは忘れられていました。男性歌人たちの批評のなかで彼女たちはほとんど無視されてきたか、あるいはものめずらしい、特異な存在として描かれているか、いずれかでした。

論じる前に、語る前に、まずは知らなければならない。そこからはじめなければならない。ほんとうは既に存在していたはずなのに、見えていない、開かれるべき世界がそこにあります。彼女たちの歌だけではなく、評論・エッセイについても触れていきます。そこからスタートし、未来にむかうことをはじめる講座です。

授業スケジュール

第1回 2022年8月5日(金)19:30-21:00

穂積生萩について

折口信夫(釈迢空)のミソジニーを突破して弟子になった奔放な女性。エッセイ『私の折口信夫』を中心に屈折しているが類例を見ない師弟関係を読んでいく。

第2回 2022年9月2日(金)19:30-21:00

河野愛子について

「女歌を殺した」といわれるアララギ派で例外的な才能ある女性歌人として扱われてきたが、それゆえに過小評価されている。アララギ的男性原理との独自の格闘を読む。

第3回 2022年10月7日(金)19:30-21:00

葛原妙子について

「幻視の女王」と呼ばれ再評価も進む歌人。作品の先進性のみならず、女性短歌のために評論を書き運動をすすめたその全体像に迫る。

第4回 2022年11月4日(金)19:30-21:00

山中智恵子について

戦後短歌最難解の歌人。その歌作の道筋を辿りつつ、あまり触れられてこなかった同時代の女性歌人たちとの関係も読んでいく。

教室詳細

講師:瀬戸夏子

参加費:講義¥3000/回

回数:全4回

 授業方法:zoomによるオンラインワークショップ

 ※全て1ヶ月間視聴可能アーカイブ配信あり

部分受講:可

日程:2022年8月5日(金)、2022年9月2日(金)、2022年10月7日(金)、2022年11月4日(金)

時間:19:30-21:00

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