俳句のひみつきち(講師:斉藤志歩)

講座概要

俳句は短い詩です。

いろいろと言いたいことがあっても、すべてを盛り込むことはできません。

そして、そのほうがよいこともあります。

 

生きていると、説明をしなければならないことが多いです。

家でも、学校でも、会社でも。

マイノリティという立場に置かれた場合はなおさらそうかもしれません。

 

俳句は、説明をしません。

 

波多野爽波(はたの・そうは)という俳人に、

チューリップ花びら外れかけてをり

という句があります。

チューリップの花びらが外れかけているということです。

「だから何?」と思われるかもしれませんね。

 

実は、何でもないのです。

 

私は「どうして女性が好きなの?」と聞かれるとしょんぼりします。

ただ、そうだからです。

「どうしてチューリップの花びらが外れかけてるの?」と聞かないであげてください。

ただ、そうだからです。

 

チューリップの外れかけた花びらは、そこにあります。

ちょうど、あなたと私が、ここにいるように。

 

俳句のひみつきちでは、実際に俳句を読み、書くことを通じて、「説明」から自由になる表現のあり方について考えます。

ひみつきちの合言葉は「また作ればいいじゃん」

失敗を恐れずに、俳句の世界を探検してみましょう。

 

今ならまだ引き返せますよ。

俳句を大好きになってしまう前に。

講師紹介

斉藤志歩(さいとう・しほ)

俳人。第8回石田波郷新人賞受賞。2022年冬、第一句集を刊行予定。

公式サイト:https://saitoshiho.com/

講師作品

バス停にバスの沿ひゆく暮春かな

掲げられビールはダンスフロア行く

球場は地図に大きく鳥渡る

水と茶を選べて水の漱石忌

 

50句連作『水と茶』より

講義日程

第1回 俳句に出会う

9月17日(土)19:30-21:00

はじめて俳句に出会う方に向けて、基本からていねいにお伝えします。

今からはじめる方でも安心の回です。

・俳句の基本(音数・季語・切字)

・いろいろな俳句

・俳人の持ち物

・穴うめ俳句とその考え方

【宿題:穴うめ俳句】

第2回 俳句を作る

10月15日(土)19:30-21:00

俳句を作ります。実作者としての経験から、「説明しない」表現の方法について掘り下げます。

・宿題の講評

・説明を「しない」練習:日記を例に

・写生の考え方

・句作を助ける方法

【宿題:俳句を作ってみる】

第3回 俳句を読む

11月19日(土)19:30-21:00

俳句の評について学びます。第4回に向けて、句会の仕方も扱います。

・宿題の講評

・俳句の評のポイント

・句会の仕方

【宿題:句会のための句を作る】

第4回 句会をする

12月17日(土)19:30-21:00

いよいよ句会です。楽しみましょう。

・オンライン句会

授業詳細

講師:斉藤志歩

参加費:講義¥3000/回

回数:全4回

授業方法:zoomによるオンラインワークショップ

日時:9月17日(土)、10月15日(土)、11月19日(土)、12月17日(土)

時間:19:30-21:00

※全て1ヶ月間視聴可能アーカイブ配信あり

部分受講:可

当日参加できなくても参加できます

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